基本情報
- 所在地: 広島県呉市天応町
- 管理者: 呉市
- 標高:293m
概要
広島県呉市天応町にある山。読み方は「てんぐじょうやま」らしい。駅チカで標高300mという鈴が峰と似たような山で、最寄りの呉ポートピア駅にも張り紙で紹介されているなど地元住民からも愛されている。山頂周辺にはDIDも送電線もほぼ存在しないため、市有地や高速道路などに注意している限りはかなり広い範囲を飛行できる。(※地図の出典は国土地理院地図)
自治体に確認
呉市役所に問い合わせたところ、「呉市内の山中においてドローンの飛行についての規制はありません。(中略)呉市に対して飛行の申請及び届出等は不要ですが,事故のないよう安全に運用してくださいますようお願いいたします。」との返答だった。隣接する坂町も同じような返答だったので、飛行については問題はなさそう。
交通手段
JR呉線の呉ポートピア駅が最寄り駅。なんとこの駅はホームが一つしか無い。電車以外には呉市中心部と天応町を結ぶ路線バスも運行されている。また呉ポートピアパークには大きめの駐車場もあるため車で来るのも有り。
周辺の状況
呉ポートピア駅周辺にはかつて遊園地だった「呉ポートピアパーク」がある。ただそれだけ。青いコンビニが1件だけ呉ポートピアの北にある以外は買い物できる場所が全く無い。「スーパーが無いので毎週1回移動販売の車が来る」らしい。悪いことは言わないので水や食料は事前に買っておいたほうが良い。
道中
登山口まで
距離はそう遠くないがちょっと分かりづらいので詳しく書く。
まず呉ポートピア駅を出たら道沿いに南(呉市方面)に進み、セーラー万年筆の工場の近くにある踏切を渡る。
渡ってそのまま進むと右に車道、左に登り坂という分岐があるのでここを右に進む。
あとは道なりに進んで高架を潜ると登山者向けの看板があり、その左にある階段を登った先に登山口がある。
登山口から先
最初はひたすら長いコンクリートでできた階段を登る。その先からは比較的普通の登山道になっている。
しかし更に進むと今度は岩場を登ることになる。各所に赤い塗料で矢印や目印が書いてあるので見逃さないように注意したい。
あまりに登りづらいためか数カ所にロープが張ってある。記事主が登った2023年11月時点ではどのロープも十分な強度を維持していたが、信用できない人は手袋を持っていくほうが良い。ちなみにこの山に生えている木の多くは松なので、転倒すれば松の葉が服に刺さって大変面倒くさい事になる。というわけで転倒や怪我を防ぐためにも登山靴は必須。
山頂について
鈴が峰とは違い山頂には何もない上に見晴らしも悪い。ドローンを飛ばすだけなら手前の大岩から飛ばしたほうが良いので、山頂に行くのは最初の1回だけで良い。
手前の大岩
山頂手前には大きな岩がある。おそらくここがドローンの離発着に一番向いている。(この岩には「かえる岩」という名前があるらしい)
非常に視界が良いので、ここに座ってドローンを操縦すると楽。なお落ちると命の保証はないので注意。
飛行
アイキャッチ画像でも使ったが、やはり天狗城山の目玉はこのかえる岩だろう。1時間もかからずにここに行くことができるというのは結構すごい話だと思う。
そのまま180度回ると瀬戸内海が撮影できる。ただし天候によってはコントラストが低下するのでPLフィルターを使用できる場合は持っていきたい。
登ってきた岩場を上から1枚。
南側には烏帽子岩という似たような山がある。天狗城山よりも岩場が険しいらしい。
帰りは怖い
この山の怖いところは帰り道。ロープがないと辛いような岩場が下りで楽なはずが無いのだがそれだけではない。目印の多くが登り方向から見やすいように書かれているので、下りだと道を見失う可能性がある。実際記事主も1度道を見失いかけている。いくら駅チカの山といえども遭難するのは危険なので、地図と方位磁針の用意と時間に余裕を持った行動を心がけたい。
まとめ
登りも下りもけっこう大変だが、登れば山と海の両方を味わうことができる。登山用の装備があるならぜひおすすめしたい。
注意
ドローンを飛行させる際には安全に留意して飛行させること。けが人や器物の破損が発生した際には国土交通省に報告する義務が発生するのでたいへん面倒くさい。